日本原燃 新型機設置に備え 濃縮ウラン生産停止

日本原燃は12月15日、六ヶ所ウラン濃縮工場で、運転中の既設遠心機RE―2Bでの生産運転を停止した。これで新型遠心機の稼働まで、同工場でのウラン濃縮は行われないことになる。今後は、系統内に残留しているウランをシリンダ等の容器に回収する作業を実施する。

今回の生産停止は、同社で進めている新型遠心機への更新工事を安全に実施するためのもので、初期導入として、既設遠心機1050トンSWU/年のうち、75トンSWU/年を2回に分けて導入する工事が10年3月より進められている。前半分が11年9月、後半分が12年9月に運転を開始する予定だ。また、新型遠心機の製造は、前半分相当台数の、ほぼ半数について製造が終了している。

原燃の川井吉彦社長は、12月22日の定例会見で、新年に向けた抱負を、干支に因んで「飛躍の年」とし、再処理工場しゅん工に向けた基盤固め、ウラン濃縮新型遠心機の導入、MOX燃料工場の建設工事本格化などに意欲を示した。


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