米国 デューク社とプログレス社、合併

米国で新規原子力発電所の建設を計画しているデューク・エナジー社とプログレス・エナジー社は10日、両社が260億ドルの株式交換による合併で合意し、新たに企業価値650億ドルの企業が誕生することになったと発表した。財政基盤の強化を図るとともに、事業推進能力の大幅増強を狙ったもの。

合併に伴う株取引条件は、プログレス社株1株に対してデューク社株2.6125株という率。合併後の社名は「デューク・エナジー社」となる予定で、原子力の発電設備容量は1000万kWを超え、エクセロン社と並んで米国でも最大規模になるほか、火力などを合わせた総設備容量は5700万kWに達する。サービス区域も、南北の両カロライナ州、フロリダ州など6州にわたり、顧客件数は710万件に膨らむ見込み。

デューク社はウィリアム・ステーツ・リーV原子力発電所としてAP1000を2基、プログレス社はレビィ・カウンティ原子力発電所、および既存のシェアロン・ハリス原子力発電所(=写真)・増設分としてAP1000を各2基、建設するための建設・運転一括認可(COL)を米原子力規制委員会(NRC)に申請済みだ。

合併取引は両社の株主による承認のほか、NRCや連邦エネルギー規制委員会および南北カロライナ両州の公益事業委員会の承認が必要で、両社は今年末までに手続きを完了する予定である。


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