オラスコム社 エジプト原発の入札狙いJV

中東や北アフリカを中心に産業・インフラ設備の建設計画を請け負っているオラスコム建設産業会社(OCI)は16日、エジプトと中東地域の原子力発電所建設計画受注を目指し、同地域の大手EPC(設計・調達・建設)業者であるアラブ・コントラクターズ(AC)社と合弁会社を設立した。

同社が手始めに狙うのは、2月に発表が予想されているエジプト初の原子力発電所建設に関する入札。エジプト北部・地中海沿岸のエル・ダバで、100万kW級PWR2基を2019年以降の完成目指して建設されることになっており、同国のH.ムバラク大統領は昨年8月、国際入札の準備を含めた計画開始を指示していた。同入札に参加する企業連合を形成するため、OCIとAC両社はすでに国際的な原子炉メーカーと協議を始めている。

なお、エジプトのH.ユーニス電力エネルギー相は昨年、複数メディアに対して、エジプトは2025年までに合計4基の原子炉の完成を計画しており、仏アレバ社とウェスチングハウス(WH)社をプロジェクト説明に招いたほか、韓国、日本、ロシアの企業にも期待を寄せていると述べたと伝えられている。


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