インド初のVVER、臨界間近 クダンクラムで健全性試験が完了

インド原子力発電公社(NPCIL)は1月25日、2002年からインド南端で建設中だったクダンクラム原子力発電所で1号機・格納容器の健全性試験が成功裏に完了したと発表した。

ロシア製PWR(VVER)を導入した同発電所では、1988年に印露両国が締結した既存の協力協定の下、アトムストロイエクスポルト(ASE)社が100万kW級の最初の2基の建設工事を実施中。現在は、原子炉や格納容器、1次系および2次系配管の健全性や強度などについて、起動前の様々な実証試験を行っている。

格納容器機密性の健全性試験には10日ほどを費やした模様で、4.6kg/平方cmの圧力下で容器の安全確保という設計意図が十分満たされることを確証したとしている。

NPCILでは今年の第1四半期中にも1号機の初臨界を達成する予定。同2号機については年末頃になると予想している。

なお、同発電所サイトではVVERをさらに4基、増設することで08年に印露両国が合意に達したほか、09年にはインド西ベンガルのハリプールでも100万kW級VVERを6基建設することで枠組み協定を締結済みだ。


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