濃縮ウラン備蓄に着手 経産省 来年度予算に1億円

経済産業省は、15日の原子力委員会定例会議で、「濃縮ウラン備蓄対策事業」などの新規施策を含む11年度予算案について報告した。

「濃縮ウラン備蓄対策事業」は、国内原子力発電所向け燃料の緊急時供給や、国際的な核燃料供給保証議論への貢献のため、日本企業が有する国内外の貯蔵施設に一定量の濃縮ウランを確保するもので、来年度予算として、1億円が計上されている。

また、「濃縮ウラン輸送経路確立実証事業」では、日露連携強化等の観点から、中央アジアなどの鉱山で採掘されるウラン鉱石を、転換や濃縮等の加工過程を経て、極東地域を経由し、日本まで輸送する新たな経路を確立するもので、来年度予算として5000万円を計上した。

この他の新規施策としては、「原子力人材育成プログラム補助事業」(1億円)がある。


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