GE日立社、ESWRの機器供給で ロッキード社と協力合意

GE日立ニュークリア・エナジー(GEH)社は16日、同社が開発したESBWR(高経済性・単純化沸騰水型炉)の機器供給チェーン強化のため、重電機器および航空宇宙機器メーカー大手のロッキード・マーチン社との協力合意文書に調印した。

今年の秋に米原子力規制委員会(NRC)によるESBWRの設計認証(DC)審査が完了するのに備え、世界でも最新式のデジタル中央制御室システムの設計・製造をロッキード・マーチン社の原子力システム&ソリューション部門に托す計画だ。

ESBWRは、GE社の第3世代原子炉であるABWRをベースに、自然循環や静的安全システムなど革新技術を導入してGEH社が設計した第3世代プラス炉。DTEエナジー社がすでに2008年9月、ESBWRの建設を想定したフェルミ3号機建設計画で建設・運転一括認可(COL)をNRCに申請済みとなっている。

ロッキード・マーチン社は米軍の最新鋭戦闘機や潜水艦等の製造や民生用プロジェクトでも50年以上のキャリアがあることから、ESBWR用機器の設計・製造でも協力することになった。また、これらの機器関連のシミュレーションと訓練、機器の取替サービスについてもGEH社に提供するとしている。


お問い合わせは、情報・コミュニケーション部(03-6812-7103)まで