パキスタン チャシュマ2号機が初臨界達成

パキスタンで建設中だったチャシュマ原子力発電所2号機(PWR、32.5万kW)が2月22日に初臨界に達した(=写真)。低出力から徐々にパワーを上げていき、定格出力達成を目指す。

同国ではカナダから導入した重水炉のカラチ原子力発電所(13.7万kW)が1972年から稼働中のほか、中国から輸入したチャシュマ1号機が2000年9月に営業運転を開始。1号機と同様、今回臨界に達した2号機も中国核工業集団公司(CNNC)が全面的に建設協力したもので、中国が秦山T原子力発電所の設計をベースに自主開発したCP300設計となっている。昨年4月に圧力試験を成功裏に終えた後、起動段階に入り、同年9月には構造健全性試験を行っていた。

2号機をモデルとする同3、4号機の建設についても、上海核工程研究設計院(SNERDI)が09年から設計を開始しており、昨年3月には中国の中原対外工程有限公司(CZEC)と核工業華興建設有限公司が土木建築工事に関する合同作業契約を締結済み。近いうちに3号機のコンクリート打設前・準備作業に入るとしている。


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