菅首相 原子力対策本部で発言 「光明 見えてきた」

菅首相(=写真中央)は21日の合同会議の冒頭挨拶で、福島第一原子力発電所の現況について、「本当に関係者の命がけの努力が、少しずつ状況を前進させている」との認識を示した。

すでに自衛隊、東京消防庁の勇敢な放水作業によって3000トンの水を同3号機を中心に昨日までに注水し、電源の回復も1号機・2号機を中心にかなり進んでおり、「まだ危機的状況を脱したというところまではいかないが、脱する光明が見えてきたということは申し上げられると思う」と語った。

また菅首相は今回の福島原発事故を、これまでの歴史的事故に匹敵する大きな事故と捉え、「何としても、大きな被害をもたらさないところで食い止めていきたい」と語り、これからも自衛隊、東京電力、東京消防庁などの消防関係者など、「本当に大きな力を、さらにお貸しいただきたい」と切望した。

最後に首相は、「この未曾有の地震災害を乗り超えたときに、日本社会がよりよい社会になっていく、より元気のいい日本になっていた、より安心できる日本になっていた、そういう社会を実現できるような、夢を持った復興の計画をしっかりと考えていきたい」と語気を強めて訴えかけた。


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