【わが国の原子力発電所運転速報】 10年度の設備利用率67.3%に 大地震の影響受け、3月は大幅下降

原産協会の調べによると、10年度の国内原子力発電所の稼働状況は、設備利用率が67.3%(対前年度比1.6ポイント増)で、中越沖地震による東京電力柏崎刈羽発電所全基停止の影響を通年にわたって受けた08年度の60.0%から、翌09年度の65.7%と、年々回復してきた。総発電電力量は2882億3048万kWh(同3.9%増)で、4年連続で3000億kWhを割り込んだ。

年度を通じて停止した柏崎刈羽2〜4号機および中国電力島根1号機を除くと、全体の設備利用率は73.0%となる。

設備利用率の首位は、関西電力美浜3号機の104.5%で、次いで、四国電力伊方3号機の102.8%、北海道電力泊1号機の102.3%となっており、いずれもPWRである。

   ◇   ◇   

3月の稼働状況は、11日に発生した東北地方太平洋沖地震により、発電中の10基のプラントが停止したため、設備利用率は58.3%で、前月の70.8%から大幅にダウン、また、総発電電力量は212億3624万kWh(対前年同期比11.5%減)となった。


お問い合わせは、情報・コミュニケーション部(03-6812-7103)まで