IAEA 6月に福島事故関連で会合開催

国際原子力機関(IAEA)の天野之弥事務局長はこのほど、福島第一原発事故発生にともない、原子力発電所の安全対策や同事故の教訓などについて協議するハイレベルの閣僚会議を6月20日から24日まで、ウィーンの本部で開催すると発表した。

福島事故に関する特別ブリーフィング、および理事会の後、多くの加盟国が同事故のフォローアップ活動に参加表明したのを受けて決めたもので、4日から10日間、IAEA本部で開催中の原子力安全条約・再検討会合(=写真)等の席で具体的な日程を明らかにした。

同事務局長は、事故後のことをそろそろ考え始める必要があるとし、ピア・レビューの意味合いも含めた事故評価で国際専門家代表団を派遣。得られた情報を元に、次のような点を議論する。すなわち、(1)事故の初期評価と影響、それによって生じる結果(2)学ぶべき教訓の検討(3)原子力発電所における安全性強化対策の手続き導入(4)原子力事故および緊急事態への対応強化――などである。


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