原子力支持層が優勢 国際世論 震災後、47か国で調査

スイスに本部を置く調査組織「ギャラップ・インターナショナル・アソシエーション」では、3月21日〜4月10日、47か国の人々を対象に、「日本の津波と原子力発電に対する世論調査」を実施した。その結果、全体的に原子力発電使用に対する支持が下がったものの、全対象国の合計では賛成49%に対し反対43%と、依然、支持層が上回っている。

調査結果によると、日本の震災の認知率は対象国全体の91%が日本の震災を認知しており、81%が福島第一原子力発電所の放射能漏れについても認知している。

エネルギー供給源として原子力を使用することに対し「賛成(賛成+やや賛成)」とする意見は、震災以前は57%だったが震災後は49%に減少し、「反対(反対+やや反対)」は32%から43%に増加した。しかし全体の数字を見ると依然として「賛成」が「反対」を若干上回っている。この設問で、日本は「賛成」が62%から39%へ減少した一方、「反対」が28%から47%へ増加しており、「賛成」が最も落ち込みを示した国となっている。

調査結果は、日本リサーチセンターのHP(http://www.nrc.co.jp/)に掲載。


お問い合わせは、情報・コミュニケーション部(03-6812-7103)まで