米規制委 新設2計画で環境影響声明書

米原子力規制委員会(NRC)は13日と16日に相次いで、2つの原子炉建設計画に関する環境影響声明書(EIS)最終版を発行した。

福島事故の影響によりサウステキサス・プロジェクト3、4号機建設計画が頓挫する一方、三菱重工業社製US―APWRの建設を想定したコマンチェピーク3、4号機計画、および仏アレバ社製欧州加圧水型炉(EPR)を想定したカルバートクリフス3号機計画では、建設・運転一括認可(COL)審査が一歩前進したことになる。

COLの一部となるEIS最終版(FEIS)の発行はNRCが当該原子炉の建設と操業に許可を与えても周辺環境に影響が及ばないことを結論付けるもの。NRCは今後、両計画について独立の立場の米国原子炉安全諮問委員会による勧告を盛り込んだ安全評価報告書(SER)最終版の完成に向けて審査作業を続けていく。

ただしカルバートクリフス計画では、COLを提出した合弁事業体であるユニスター社からコンステレーション・エナジー社が昨年10月に撤退。フランス電力(EDF)が完成炉の単独所有者となることから、COL発給の最終判断を下す前に外国企業による保有がNRCの規定に抵触する可能性について、改めて審査する必要があるとしている。


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