米・ブルーリボン委の小委 中間貯蔵施設を提案 使用済み燃料処分

米国でユッカマウンテン処分場に代わる使用済み燃料および高レベル廃棄物(HLW)の処分方法を検討している有識者(ブルーリボン)委員会は13日、輸送・貯蔵小委員会などから中間貯蔵施設での保管を含めた勧告案が提示されたことを明らかにした。

同勧告案は必ずしも委員会全体の見解を反映した勧告ではないため、小委では今後、勧告案に関して行われた議論を盛り込むなどの再検討の後、同案を5月末からパブコメに付す考え。7月29日まで一般からの意見を求めるとともに、ブルーリボン委員会としての見解を集約し、一貫性のある報告書案をまとめ上げる。また、それに対するコメントを聴取するための公開協議等の日程は6月に発表するとしている。

輸送・貯蔵小委の勧告案は7項目で、@1つかそれ以上の集中中間貯蔵施設を早急に建設する――のほかに、A現在行われている閉鎖原発サイトでの使用済み燃料貯蔵は集中中間貯蔵施設が利用可能となり次第、移送するための第一歩とすべきB永久処分施設の開発担当機関を創設し、中間貯蔵と輸送の能力増強についても実施させるべきC処分施設の立地・開発原則は中間貯蔵施設にも適用すべき。また開発手続きは科学的な根拠と地元の同意の下、透明性と適応性および基準に基づいて段階的に進めるべきD使用済み燃料とHLW輸送の計画立案・調整には手間がかかるため、貯蔵計画の最初に取りかかるべきE中間貯蔵施設用の資金確保のため、政府と議会は廃棄物基金をフルに活用させるべき――などとなっている。


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