義捐金、カレンダーを避難者に 原産協会

原産協会は原子力産業界の会員企業などの有志を対象に行ってきた「福島原子力避難者」への義捐金募金活動を締め切った。

義捐金は個人、企業、団体など622件で総額2010万円となった。20日から同協会役職員が原子力災害で避難者を出している福島県の田村町、南相馬市、広野町、楢葉町、富岡町、川内村、大熊町、双葉町、浪江町、葛尾村、飯舘村、いわき市、川俣町の13市町村に出向き届けることにしている。

また、同協会は福島事故による避難自治体関係者への見舞い活動の中で、避難者にとってカレンダーがないので困っているとの話に対応し、新たに「ふるさとカレンダー」(=写真)を福島県内の印刷会社に依頼して作成、原子力避難自治体などに配布することにした。

同カレンダーでは、避難各地の四季の自然や祭りなどを写真で紹介している。

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関係者の義捐金に寄せたメールの一端を紹介する。

▽原子力輸送に関係する弊社も被害を受けていますので、会社としての支援は困難ですが、個人として寄付致します。

▽家族や親戚の家や車が流されましたが、命は助かりました。私のできることは節電と義捐金を送ることくらいです。

▽福島発電所の建設に関わった者として非常に残念な心境ですが、避難者のお気持ちを察すれば1日も早い収束を願うばかりです。

▽避難者の方々の生活が長引いている報道を聴くと心が痛みます。彼らの生活が少しでも楽になるよう寄付いたします。

▽原子力発電所開発に携わり、現場にいた者の1人として、避難されている皆様のご苦労は如何ばかりかと察し、お見舞い申し上げますと共に、1日も早い事態の好転を祈念いたしております。

▽福島県の方々の避難生活が長引いている報道を聴くと心が痛みます。彼らの生活が少しでも楽になるように、今月小遣いを半分余らせられたので、寄付します。

▽私も若いころコンピュータ開発に携わり福島にも製品を納入したことがあり、我がこととして大変心配し、何かできないかと模索して、やってまいりました。


お問い合わせは、情報・コミュニケーション部(03-6812-7103)まで