原発担当相に細野氏 就任会見で規制体制の見直しも

菅直人首相は27日、新たに新設する東日本大震災復興対策担当相に松本龍・環境相(防災担当相兼務)を、原子力発電所事故担当相に細野豪志・首相補佐官(政府・東京電力統合対策室事務局長)をそれぞれ任命、同日認証式が行われた。

松本復興相は今後も防災担当相を兼務し、細野原子力発電所事故担当相は内閣府特命相(消費者および食品安全)も兼務、原子力発電所事故の収束および再発防止を担当する。松本環境相の後任は、江田五月法相が兼務する。閣僚数を増やさないため、蓮舫・行政刷新担当・消費者相は退任し、引き続き首相補佐官として消費者・食品安全・行政刷新を担当する。行政刷新担当相は枝野幸男・官房長官が兼務する。

細野氏は27日夜、大臣就任に当って記者会見し、循環注水冷却システムの確立を当面の最大の目標にし、各省が担ってきた環境放射線のモニタリングについても一元化して、正確で十分な情報を国民に与えられるよう努力し、「信頼回復に努めたい」とした。

また細野氏は、原子力政策を担当する海江田経産相との役割分担については、事故収束のほか、原子力安全規制を担当する原子力安全・保安院の経産省からの独立などの組織変更については自らが担当する、と説明した。政府・東電統合対策室の会見にも継続出席する。

細野豪志氏(ほその・ごうし)京都大学法学部卒、三和総研研究員。2000年6月、民主党から衆院静岡五区当選。11年から首相補佐官。衆院当選4回、39歳。


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