[原子力産業新聞] 2011年7月14日 第2582号 ＜1面＞

首相「脱原発依存」

一方、菅首相は１３日の記者会見で、原子力事故リスクの大きさを指摘して、「私としてはこれからの日本の原子力政策として、原発に依存しない社会をめざすべきと考えるに至った」と述べ、現役首相として初めて脱原発政策への転換を表明した。首相は今後、中長期的なエネルギー計画をつくり、計画的、段階的に原発依存度を下げていくことが、我が国のめざすべき方向だ、と語った。

［八木誠・電事連会長］　国のエネルギー政策の大幅な見直しは、わが国の将来の根幹にかかわる極めて重要な問題であり、方向を誤れば大きな禍根を残すことになる。しっかりしたデータの検証をもとに、国民的な議論を十分積み重ねるべきだ。

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