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関西電力 美浜2.40年超運転へ 今後の劣化も想定評価関西電力は22日、美浜発電所2号機(PWR、50万kW)の運転40年目の高経年化技術評価および長期保守管理方針をまとめ、これに伴う保安規定変更の認可を原子力安全・保安院に申請するとともに、立地地域との安全協定に基づき、福井県、美浜町、敦賀市に報告を行った。各方面の許可・了承が得られれば、同機は12年7月25日以降、1972年デビューからの営業運転が40年を超える。 同社は、美浜2号機の40年目以降の運転に関して、30年目高経年化技術評価からの運転経験や、技術的知見などを取り入れ、60年の運転期間を仮定し、安全機能を有する約3万点の機器・構造物を対象に、腐食、疲労損傷、減肉等の経年劣化事象が発生していないかを確認するとともに、今後の劣化状況も想定して、評価を行った。 その結果、大部分の機器・構造物で経年劣化事象の進展が緩やかか、もしくは適切に管理・対処されており、その他の一部の機器についても、現在の保全活動に追加保全策を講じることで、40年目以降の運転においてもプラントを健全に維持できることを確認した。また、現状の保全活動に追加して実施するものを、40年目以降の長期保守管理方針として取りまとめている。 美浜2号機は、72年7月の営業運転開始以来、累積発電時間約21.4万時間、発電電力量約1045億kWhの運転実績をあげている。運転開始から丸40年には、日本原子力発電の敦賀1号機が10年3月に、美浜1号機が同年11月に到達した。その他、東京電力の福島第一1号機の40年目以降運転に係る保安規定が今年2月に認可されているが、同機は事故により廃止が決定している。 |
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