北海道電力 泊3が再開、福島事故後初 泊2は間もなく定検へ

北海道電力の泊3号機(=写真、北海道電力提供)が17日、定期検査を終了し、営業運転再開となった。原子力発電プラントの再開については、福島事故発生以降、事業者による津波応急対策やシビアアクシデント対策が講じられた後、地元の了承がカギとなっていたが、同機はこのほど、北海道知事の了解を受けて、事故後初の戦列復帰となった。

泊3号機は1月、09年12月の運転開始後初めての定期検査に入り、所要の機器類取替工事などが施された上、3月7日からは調整運転が行われていたが、8月9、10日の原子力安全・保安院による総合負荷性能検査、11日の原子力安全委員会報告を経て、17日には、北海道知事から、国による最終検査手続きに「異議はない」との意向を得て、定期検査終了に至った。安全性に関する総合評価(ストレステスト)は、全プラントを対象とした2次評価を年内に実施することとしている。なお、泊2号機は、26日より定期検査に入る。

この他、8月中には、東京電力の柏崎刈羽1号機が6日、同7号機が23日より、定期検査に伴い停止しており、24日現在で稼働している原子力プラントは、計14基となっている。


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