内閣官房 規制改革準備室設置 室長以下37名体制

「原子力安全規制組織等改革準備室」が8月26日に設置、同日午後、東京・霞が関の四号庁舎内で立上式が行われた。「規制と利用の分離」の観点から、政府の原子力安全規制部門を、推進サイドから分離、一元化し、環境省の外局として、「原子力安全庁」の12年4月新設を目指し、法案整備等、所要の準備を図るもの。

立上式には、これに先立つ15日に閣議決定した原子力安全規制改革の基本方針の作成で中心となった細野豪志・原発担当大臣より、準備室職員らへの訓示があり、組織改革とともに、「新しい安全文化を築く」ために、原子力の安全行政を「根本から立て直す」意志を持って、出身省庁で培った経験・能力を発揮するよう強く求めた。

「原子力安全規制組織等改革準備室」の室長には、環境省官房審議官の森本英香氏が就任、計37名の体制で、内閣府、文部科学省、経済産業省等、政府省庁の他、民間企業からの出向者もいる。森本室長は、開設に当たり、原子力事故による被災者の苦しみを十分に受け止めて職務に臨むよう、挨拶を述べた。

式終了後、細野原発事故担当相は記者団に対し、「国民には厳しい目で見てもらいたい」と抱負を語った。


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