フランス 廃棄物処理施設で爆発事故

仏国ガール県マルクール市近郊にある放射性廃棄物集中処理センター(CENTRACO)で、現地時間の12日正午直前に爆発事故が発生し、作業員1名が死亡したほか、4名が負傷(うち1名は重度の火傷)した。爆発直後に発生した火災は13時6分に鎮火しており、同事故による施設外への放射性物質放出はなかった。12時半頃に緊急時対策センターをパリで設置した原子力安全規制当局(ASN)も16時過ぎには収束を宣言している。

同施設は仏電力(EDF)の子会社で放射性廃棄物の処理事業を専門とするSOCODEIの所有。ASNによると、爆発したのは低レベル放射性廃棄物処理・調整施設の金属廃棄物溶融炉と見られており、爆発の起きた建屋に損傷はなかったほか、負傷した従業員にも放射能汚染はなかった。また、周辺住民に対する防護活動は必要ないとしており、今後、事故原因を特定するため、綿密な調査を実施する予定だ。

同事故の詳細把握のため、同日17時過ぎに現地に到着したN.コシュスコ−モリゼ環境エコロジー相は今回の事象を「原子力サイトで起きた産業事故」と形容。事故の影響を心配する理由は全くないと述べたと伝えられている。


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