町氏がポーランド名誉会員 原子力学会 排煙浄化などで貢献

長年にわたるポーランドとの原子力利用研究協力に功績があったとして、ポーランド原子力学会は町末男・元原子力委員に対し、同学会名誉会員の称号を授与した。外国人への授与としては最初となる。9月16日、講演のためポーランドを訪れた町氏にトロヤノフスカ経済省副大臣が手渡した。

町氏は、IAEA事務局次長(原子力科学・応用局担当)時代を含め、1989年から、ポーランドに対する協力として、特に放射線利用排煙浄化技術の実用化を支援しており、この実績が評価されたもの。

15日にポーランド原子力学会主催の講演会が、16日には「原子力技術の開発・利用に関する国際会議(NUTECH2011)」が相次いで開催され、町氏は福島原子力事故の教訓と日本の原子力政策、今後の国際協力等を講演した。

ポーランドは現在、2020年までに原子力発電所初号機の運転開始を計画中。2010年にはわが国の経済産業省と原子力発電協力覚書を締結しており、原子力発電導入での日本に対する期待を表明している。


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