浪江町住民帰還についての思い

福島県浪江町は、福島第一原発事故に伴う警戒区域と計画的避難区域に指定されており、住民の多くが二本松市や福島市に避難している。

9月30日には、5市町村の緊急時避難準備区域の指定が解除されたが、福島第一原発から10km圏内の警戒区域と計画的避難区域の指定見直し等はまだ先が見通せない。

こうした状況で、浪江町の幹部は言う。「原子力発電所事故の検証も大事だが、我々にとっては、何より帰宅時期の目安を知ることだ」。

現在、浪江町は最優先課題として、放射能の汚染および除染・除去について、国・県に対し、汚染マップ等の情報公開と、効果的除染技術の提供を強く求めている。「帰還できるか、できないかはその除染にかかっている」からだと、馬場有町長は10月1日付けの町民へのメッセージで語っている。

町の独自調査で、線量の高いところと比較的低いところが分散していることが判明しているという。町長は、ライフライン・公共施設等の損壊調査を開始し、復旧に備え、「全町計画的避難区域」に指定替えを依頼し、1日も早い復旧工事の準備に入りたいとの思いを抱いている。


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