田湾3、4号機で土木建築契約 中国

中国核工業集団公司(CNNC)は11日、福島事故後の新たな出発点として、田湾原子力発電所の2期工事となる3、4号機建設計画で子会社の江蘇核電有限公司(JNPC)および中国核電工程有限公司(CNPE)と土木・建築契約を結んだと発表した。

江蘇省にある同発電所ではすでに、1、2号機としてロシアのアトムストロイエクスポルト(ASE)社が建設した100万kW級VVER(ロシア型PWR)が2007年から営業運転中。3、4号機はこれらと同じくASE社が同型炉を建設することになっており、08年にCNNCとASE社の親会社であるロスアトム社が協力覚書を締結。その後、昨年9月に両国は技術設計の実施契約を、11月には建設契約を結んでいた。JNPCとCNPEは3、4号機のサイト準備作業や非原子力部分の機器設計・調達などに責任を負うことになっている。

北京での契約式(=写真)に出席したCNNCの李暁明・総経理補佐は、「今回の契約は田湾プロジェクトの重要な節目であるのみならず、福島事故後の中国の原子力発電計画にとって新たな出発点になる」とコメント。3、4号機建設計画が具体的な実行段階に入ったことを強調した。


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