原子力計画の進展期待 ベトナム首相 30日に来日

外務省は、ベトナムのグエン・タン・ズン首相が30日から11月2日にかけて来日することを正式発表した。野田佳彦首相との首脳会談などが予定。

ベトナムとは、ズン首相と当時の菅直人首相との間で昨年10月に行った首脳会談で、ベトナムがニントゥアン省の原子力発電所第二サイトに、2基の原子力発電所を建設する計画について、日本が「建設の協力パートナー」となることを正式決定している。

その後、両国は今年1月20日に日越原子力協力協定に署名、日本政府は批准のため国会に提出したが、3月の地震による福島第一原子力発電所の炉心事故により、審議は継続審議になったものの進んでいない。

この間、二国間の民間ベースでは、9月に日本原子力発電がベトナム電力公社と同原子力発電導入可能性調査(FS)を実施する正式契約を締結し、国際原子力開発会社(JINED)も同公社と原子力発電導入に向けた協力覚書を結んでおり、福島事故があった後も、ベトナムの日本の原子力技術に対する信頼は揺るいでいないことが伺える。


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