今後30年を見通し作業 福島原発の廃炉

第5回中長期措置検討専門部会が10月28日に都内で開催され、これまでの議論をもとに福島第一原子力発電所の廃炉作業の見通しを示す報告書案を提示した。作業には今後30年以上を要するとしている。

年内に事故収束の工程表ステップ2を終えた後、3年以内を目標として使用済み燃料プールからの燃料取り出し作業に着手する。溶融燃料については、格納容器破損部を修理して冠水し、10年以内を目標に取り出し作業を開始する。

部会長の山名元・京都大学教授は、実際に原子炉の中を調査しないと正確な見通しは立たないため、工程達成の確約はできないとした。


お問い合わせは、情報・コミュニケーション部(03-6812-7103)まで