原子力委技術小委 事故によるコスト試算 最大1.6円/kWh増

原子力委員会の第4回原子力発電・核燃料サイクル技術等検討小委員会が8日に開催され、原発事故による発電コスト増は、0.006〜1.6円/kWhとする試算をまとめた。今後損害額が1兆円増えるごとに同0.001〜0.32円上乗せされるとしている。風評被害の算出法などを見直した結果、損害額は約5兆円と仮定した。事故発生頻度については意見が分かれているため、試算額に幅が出ているが、IAEA安全目標である10万年に一度が適切だとした。

核燃料サイクルのコストの試算については、約2円/kWh、直接処分した場合は約1円/kWhとした前回の委員会検討結果をそのまま採用した。

今回の試算結果は10日の原子力委員会で正式承認し、内閣府のエネルギー・環境会議が15日に開く第4回コスト等検証委員会に報告し、火力発電や再生可能エネルギーなどの電源コストと比較していく。


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