国立研究施設でプル汚染事故 米国

米アイダホ州のアイダホ国立研究所(INL)は8日、従業員が低レベルのプルトニウムで被ばくしたと発表した。施設外への放射能漏れは検出されておらず、周辺環境および住民への影響はないとしている。

同事故はバッテル・エネルギー・アライアンス社の社員が、1992年に廃炉となった実験用モックアップ炉心の「ゼロ出力物理特性炉(ZPPR)」で通常工程通りにシェル型容器を開けた際に発生。潜在的な被ばくの可能性が疑われた16名(※初期発表では17名)はINLサイト内の医療センターに移送された。外部からの全身検査の結果、7名が皮膚に被ばくしていたもの。

プルトニウムは、肺など体内に取り込まれた場合に細胞を損なうことがあるため、16名は現在、内部被ばくの可能性について詳細な検査を受けており、うち3名が肺のフォローアップ検査を受診中。生体サンプルの採取と分析が伴うため、正確な被ばく線量の確定には数週間を要するとみられている。


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