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町民ぐるみの議論展開 富岡町 復興ビジョン策定に向け、意見交換福島第二原子力発電所が立地する富岡町は、住民の帰還と町の震災復興に向けて、「富岡町災害復興ビジョン策定委員会」(委員長=三瓶一義・行政区長会副会長)を立ち上げて、町民ぐるみの議論を展開している。農林漁業、商業、教育、行政区、消防団などの代表に、一般公募の住民と町議員で構成し、産業、住環境、防災の3作業部会に分かれて検討を行う。 10月21日、役場機能がまだ置かれている郡山市の「ビッグパレットふくしま」で第4回委員会を開き、復興ビジョンの骨子などについて議論した。 三瓶副町長は、(1)政府の第2次補正予算を使って「除染モデル事業」を行う(2)双葉地方の住民を対象に行った「災害復興実態調査」は今月中にまとまる予定(3)次回11月11日予定の委員会で復興ビジョン案を提示し、意見交換を行い、12月中に同ビジョンを決定する──ことを明らかにした。 意見交換では、「町づくり会社」の創設の必要性、地元企業の直接受注、除染専門員の育成、放射性廃棄物の処分場の誘致、町からのきめ細かな情報伝達などの必要性が訴えられた(=写真)。 復興ビジョン骨子では、(1)原子力発電所に頼らない産業基盤の形成(2)製造業や自然エネルギー関連産業の企業誘致(3)水耕栽培による植物工場の導入(4)放射線医療の充実──などを挙げている。 |
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