フランス、検査の一般視察も 保安院 ストレステストで国際セミナー

原子力安全・保安院は17日、ストレステストに関する理解促進を図るため、海外専門家を交えた国際セミナーを経済産業省庁舎で開催し、各国・国際機関における取組について報告を受け、意見交換を行った。

原子力発電所で進められているストレステストは現在、関西電力大飯3、4号機と四国電力伊方3号機に関する1次評価報告が保安院に提出されている。

海外専門家からの発表では、フィンランド放射線・原子力安全機関のR.セラネン氏が、EUのストレステストと、福島事故から1週間後に始まった国内安全レビューの2つの取組が進められている状況を述べた。

パネルディスカッションでは、ストレステストの判断基準や透明性確保に関する議論がなされ、フランス原子力規制機関のJ.L.ラショーム氏からは、労働組合を始めとするステークホルダーの関与により、EUスペックとの整合性を図っているほか、マスコミや環境団体も含めた地元委員会による検査状況視察など、PAを非常に重視している現状が述べられた。


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