立地首長から聴取 政府事故調 閣僚ヒアは今後に

政府の福島原子力発電所事故調査・検証委員会の畑村洋太郎委員長(東京大学名誉教授)は11月29日、都内で記者会見を行い、調査の一環として9日に実施した原子力災害被災地の首長訪問の所感、中間報告に向けた作業の進捗状況などを述べた。

畑村委員長は、福島第一発電所の立地する大熊町および双葉町の町長からのヒアリングから、「ある日、理不尽に追い立てられた苦しみを強く感じた」としており、12月26日に取りまとめ予定の委員会中間報告には、事故の起きた背景や事実確認とともに、これら被災地域の思いも盛り込まれるものとみられる。

調査委員会では今後、事故発生当時の閣僚からのヒアリングは未了としながらも、各委員・技術顧問とも議論を重ね、中間報告の取りまとめに向け、作業を加速していくこととしている。なお、国際専門家として、既に任命されている3名の他、チャン・スンフン韓国科学技術院教授が加わることとなった。


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