東芝 米国へ復水器輸出 WH社ボーグル3号機用 米国30年ぶりの新規建設へ準備着々 福島事故後の大型機器輸出

東芝は1日、ウェスチングハウス社が受注したジョージア州のボーグル原子力発電所3号機(AP1000)に使用する復水器を出荷したと発表した。米国は1979年のスリーマイル島原子力発電所事故以来、新規建設が停止しており、同3号機は約30年ぶりの新規建設の先駆けとなる。

復水器はタービン・発電機を回した後の蒸気を水に戻して再利用する機器。今回出荷した復水器(=完成イメージ図)は、東芝が設計・技術支援・品質管理を担当し、韓国BHI社が製造を担当した。東芝初の米国新設原子力発電所向け大型機器出荷となる。10年の同原発用IHI社製格納容器の一部輸出に次ぐ。東芝は3、4号機用のタービン・発電機も京浜事業所で製造しており、順次出荷していく。

ボーグル原子力発電所3、4号機は、2009年より建設準備にとりかかっており、今年8月にはNRCから建設・運転一括認可(COL)発給に必要な最終安全評価報告書が発行された。ボーグル原子力発電所3号機は2016年運転開始の予定で、米国で初めて稼働するAP1000となる。


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