復興なくして再生なし 双葉郡 完全賠償求めて決起

福島原子力発電所事故で被災・避難した福島県双葉郡の住民ら約1400人が3日、いわき市のいわき明星大学児玉記念講堂に集まり、「原子力被害の完全賠償を求める双葉地方総決起大会──双葉郡の復興なくして日本の再生なし──みんなで、ふるさとへ帰る」を開催した。主催は双葉地方町村会と双葉地方町村議会議長会。

大会では、国および東京電力への要望事項として、(1)国による東京電力の賠償金の代理弁済(2)国の原子力損害賠償紛争審議会の委員として地元代表の参加(3)さらに使い勝手の良い交付税の別額交付──などを盛込んだ大会決議を採択し、井戸川克隆・双葉地方町村会長(双葉町長)が野田佳彦首相の代理として平野達男・東日本大震災復興相に要望書を、松本幸英・同議会議長会会長(楢葉町議会議長)が西澤俊夫・東京電力社長に要求書を手渡した。

細野豪志・原発事故担当相は警戒区域内などの除染は国が責任を持って実施し、経済的なことは度外視してでも完遂する決意を表明した。

佐藤雄平・福島県知事も出席して挨拶し、福島原子力発電所事故を単に福島だけの問題ではなく、日本や世界の問題として捉えるべきだ、と訴えた。


お問い合わせは、情報・コミュニケーション部(03-6812-7103)まで