秦山第2期4を送電網に接続 中国

中国核工業集団公司(CNNC)は11月29日、中国東部で建設中だった秦山原子力発電所2期工事で4号機(PWR、65万kW)を国内送電網に接続したと発表した。実際の併入は25日に行っており、来年初頭にも同国で15基目の原子炉として営業運転に入る予定。

中国ではこのほか、嶺澳原子力発電所第2期工事2号機(PWR、108万kW)が8月に営業運転入りしており、秦山第2期4号機は福島事故後に中国で送電を開始した2基目の原子炉となった。

2007年に着工した同炉は、昨年10月に営業運転を開始した同3号機と同じく、秦山第1期発電所の30万kW級PWRをスケールアップした「CP600」。同国が独自に大型商業炉を設計、建設、運転および管理する能力が飛躍的に向上したことを象徴する原子炉だとしている。同炉が運開すれば同発電所4基の設備容量は260万kWに増加。中国全体の原子力設備も約1260万kWに達する見込みだ。


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