米韓が第4回原子力交渉 韓国が乾式再処理開発を要求 2014年に協定期限、本格交渉入り

2014年に現協定の期限がくる米韓原子力協力協定の第4回協定交渉が6日、ソウルで行われ、韓国の朴魯壁(パク・ノビョク)韓米原子力協定改定交渉担当大使と米国務省のアインホーン特別補佐官(核不拡散・軍縮担当)の間で、本格的な議論が交わされた。

韓国側は、2016年には使用済み燃料の一部保管施設が飽和状態になることなどから、核拡散抵抗性のある使用済み燃料の乾式再処理の開発を行えるよう、米側に要求していると報道されている。第1回改定交渉は10年10月25日に米国ワシントンで開始された。

現行の米韓原子力協定は72年に締結され、14年に期限がくる。この間、韓国は著しい経済発展を遂げ、原子力発電所の国内規模も急激に拡大、技術導入から始めた原子力プラントの建設も独自設計を確立するまでに成長し、09年末にはアラブ首長国連邦(UAE)に初めて原子力プラント輸出を決め、40年間の運転契約まで含めて締結している。

朝鮮半島の情勢は、北朝鮮の核開発疑惑もあり、米国は慎重な姿勢を崩していない。

現行の日米原子力協定も18年に一応の期限(自動延長条項あり)がくるため、日本にとっても原子力分野で力を増す韓国の動向が注目される。


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