原子力災害から再生を 福島県 第一次復興計画策定

福島県は昨年8月に策定した復興ビジョンに基づいて、12月28日、原子力発電所事故からの再生をめざした「福島県復興計画(第1次)」を取りまとめ発表した。

基本理念として、(1)原子力に依存しない、安全・安心で持続的に発展可能な社会づくり(2)ふくしまを愛し、心を寄せるすべての人々の力を結集した復興(3)誇りあるふるさと再生の実現──を掲げ、県内を会津、中通り、浜通りをさらに相馬(県北)、双葉(福島第一、同第二原子力発電所立地地域)、いわき(県南)の3つのエリアに分け、計5つの地域に分け、主要施策を取りまとめた。

特に、双葉エリアは、「地震・津波被害に加え、原子力災害によりほとんどの住民が避難を余儀なくされるという人類史上経験がない災害に見舞われている」と捉え、国内外の英知を集めて原子力災害を克服し、相双地方の復興なくして福島・日本の復興はありえないという考えの下、県は、「町村とともに帰還と復興へ向けた環境整備に全力で取り組む」としている。一方で、警戒区域などにおいては、具体的な取組を定めることが困難な状況にあり、今後の事故収束状況、避難区域の変更等の状況を注視し、適時、計画の見直しを行うとしている。


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