【わが国の原子力発電所運転速報】 1月の設備利用率10.3%に 再稼働できず、運転中3基に

原産協会の調べによると、1月の国内原子力発電所の稼働状況は、設備利用率が10.3%(対前年同期比55.8ポイント減)、総発電電力量が37億4417万kWh(同84.4%減)と、災害影響に加え、定検停止炉の運転再開ができないことから、さらに大きく後退した。厳冬期需要増に伴い、電力各社とも、需給状況をリアルタイムで知らせる「でんき予報」のウェッブ開設など、省エネPRに力を入れている。

1月は、東京電力の柏崎刈羽5号機、中国電力の島根2号機、四国電力の伊方2号機が定検入りに伴い停止し、同月末時点、運転中の発電炉は、北海道電力の泊3号機、柏崎刈羽6号機、関西電力の高浜3号機のわずか3基のみとなってしまった。

再稼働可否の判断材料となるストレステストの1次評価については1月末現在、7社計15基で評価結果が提出されており、原子力安全・保安院で審査中だ。

また、原子力安全規制改革に向けた今後の法整備の中で、原則40年の運転期間制限が規定されつつあるが、炉の高経年化が進むところ、運転の継続には一層の安全対策が必要となりそうだ(=表)。


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