事故後初の保安検査開始 福島第一

原子力安全・保安院は6日より、東京電力の福島第一原子力発電所に対し、事故後、初めてとなる保安検査を開始した。同社が保安院に提出した冷温停止状態維持に必要な主要7設備についての施設運営計画に基づき、各設備の運転状態の監視、継続的な改善等を確認するもの。

保安院は去る12月、福島第一に関する循環冷却システム等、安定的な冷温停止状態の維持に必要となる原子炉圧力容器・格納容器注水設備、高レベル放射性汚染水処理設備など、7設備についての施設運営計画を反映した保安規定を認可した。今回の保安検査では、これら7設備に関する保安活動が適切に実施されているかを確認する。

検査期間は3週間程度を予定しており、検査終了日には、保安院より、地元報道機関への概要に関する説明が行われることとなっている。

枝野幸男経済産業相は、検査開始に先立つ3日の閣議後会見で、今回検査の実施計画・結果について、地元自治体に対し、丁寧に説明していくとするとともに、現地取材受け入れに関して、「五月雨式に現地を見て下さいというわけに、なかなかいかない状況」としながらも、「公開することは、より大きな意義がある」などと述べた。


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