3月サミットに向け議論 日米協力 核セキュリティ会合

日米核セキュリティ作業グループの第3回会合が7日、8日、東京の外務省で開催、日本側から吉田謙介・外務省軍備管理軍縮課長、米国側からローラ・ホルゲート国家安全保障会議(NSC)上級部長を代表に両国の関係府省庁および機関の代表が参加した。

同会議では、民生用原子力施設の核物質のセキュリティなど、日米間での協力方策について、活発な議論が行われた。

同会議で得られた具体的な成果は、3月に開催される韓国でのソウル核セキュリティ・サミットで発表される予定。

同グループは、10年4月に第1回「核セキュリティ・サミット」が米国ワシントンで開催されたあと、米国側から12年3月の第2回ソウル核セキュリティ・サミットに向けて、日米間で協力していくべく設置提案がなされ、11年1月、8月と開催されてきた。

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第2回核セキュリティ・サミットは3月26、27日、ソウルで開かれる。昨年6月に日本に赴任した申ガク秀(シン・ガクス)駐日韓国大使は、「韓国が開催した首脳会議の中でも歴代最大の規模であり、2010年のワシントンサミットより多くの国が参加する予定だ」と述べ、「核テロのない世界」の実現に向けて、核不拡散条約(NPT)加盟国と非加盟国、核保有国と非核保有国間における実質的な協力を行い、核不拡散および核軍縮に関連して信頼関係の構築に貢献できる、と強調している。

同大使はまた、福島原子力事故について、「原子力の安全問題に警鐘を鳴らし、教訓を与えてくれた」とし、ソウル・サミットでは、「核セキュリティと原子力安全の関連性についても踏み込んだ議論が行われると期待される」と述べている。


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