建設中の2基が初併入 韓国 新月城1と新古里2

国際原子力機関(IAEA)の原子力発電所情報システム(PRIS)により、韓国で建設中だった新月城1号機と新古里2号機がそれぞれ、1月27日と28日付けで国内送電網に接続されていたことが判明した。両炉とも今年半ばに営業運転を開始すると見られており、同国の商業用発電炉は23基・2071.6万kWに拡大する見通しだ。

両炉とも韓国の国産標準型炉(KSNP)を最適化したOPR(PWR)設計で、出力は100万kW。新古里2号機は昨年12月27日、新月城1号機は今年1月7日に初臨界を達成していた。韓国ではすでに、蔚珍および霊光の両原子力発電所でOPRが4基ずつ稼働中のほか、昨年2月には新古里発電所でも同型の1号機が営業運転を開始している。

韓国ではまた、後続のOPRとして新月城2号機を、また、アラブ首長国連邦(UAE)に輸出予定のAPR1400と同型になる新古里3、4号機(各出力140万kW)を建設中。昨年12月にはさらに、新蔚珍1、2号機としてAPR1400・2基の建設を原子力安全委員会が許可したほか、韓国水力原子力会社(KHNP)が新規立地地点として日本海に面した2地点を原子炉8基の建設用に選定した。

同国の総発電電力量に占める原子力発電のシェアは2011年実績で34.6%に到達。原子力を主要な輸出産業に位置付けるなど、原子力大国への道を躊躇なく突き進んでいる。


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