【わが国の原子力発電所運転速報】 再稼働できず、運転中2基に 2月の設備利用率6.1%に

原産協会の調べによると、2月の国内原子力発電所の稼働状況は、総発電電力量が20億7522万kWh(対前年同期比91.1%減)で、設備利用率は6.1%(同64.7ポイント減)と、定期検査中プラントの再稼働ができず、遂に10%を切る格好となってしまった。現在、運転中のプラントは、北海道電力泊3号機と東京電力柏崎刈羽6号機の2基のみである。

2月中に定期検査入りしたのは、20日に停止した関西電力の高浜3号機(=写真左)の1基で、同機の検査日程は約4か月間が予定されている。また、これに伴い、同社の原子力発電所は、1979年7月の全6基停止して以来、32年7か月ぶりに全基が停止することとなった。関西電力では、寒波による電力需要の急増や、発電施設のトラブル等に備え、「でんき予報」による電力需給状況の情報発信などを通じ、引き続き節電を呼びかけている。

福島原子力事故が発生した11年3月以降、九州電力玄海4号機のトラブル復帰で、若干持ち直した月はあったものの、定期検査からの再稼働ができず、設備利用率は月ごとに下がってきた。

柏崎刈羽6号機では、26日から定期検査が予定されており、同機が停止すると、東京電力で稼働中の原子力発電所はゼロとなる。


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