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サンオノフレに拡大検査チーム 米規制委米原子力規制委員会(NRC)は15日、カリフォルニア州サンオノフレ原子力発電所(SONGS)で停止中だった3号機(PWR、112.7万kW)で、蒸気発生器(SG)の耐圧試験により細管3本が損傷したとして、詳細調査のための拡大検査チーム(AIT)を派遣すると発表した。 SONGSを操業するサザン・カリフォルニア・エジソン(SCE)社は今年1月31日、3号機のSGの1つから放射能漏れを探知したことから、予防措置として同炉を停止。その際、NRCの常駐検査官も中央制御室からこの様子をモニターしている。 SCE社は同炉が安全に停止した後、原因究明のため1万9454本の細管中、約1%にあたる129本で「原位置試験」と呼ばれる圧力ストレス・テストを開始。同テストは、放射能を帯びていない水を細管中にゆっくりと低い圧力で通し始め、最大で通常運転時の3倍まで圧力を高めていくというもの。NRCが追加派遣した検査官やSGの専門家が立ち会うなか、3月14日に3本の細管が損傷したとしている。 NRCでは「SG内部の圧力に影響する事象により、細管が破断する可能性がある」と指摘。このSGが2010年後半に取り替えられたばかりであることから、「1年目の運転でSGの一部が摩耗することはよくあるが、3号機のSG細管の摩耗レベルは尋常ではない」と言明した。 なお、AITは細管損傷などのように原子力施設における重要問題について審査が必要な際、数日のうちにNRCが現地に派遣する特別チーム。NRC地方事務所の検査官を含む今回のチームは、SONGSに関する情報収集の全責任を駐在検査官から引き継いだ。 |
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