中国 秦山2−4号機が営業運転開始

中国核工業集団公司(CNNC)は8日、同国15番目の商業炉となる秦山原子力発電所2−4号機(PWR、65万kW)が正式に営業運転を開始したと発表した。

同発電所2期工事の4基がすべて完成したことになり、CNNCでは第11次5か年計画(2005〜10年)期間中の着工が明記されていた2期工事の3、4号機建設計画が完全に終了したと宣言。同国の自主開発による標準大型PWRの建設・管理・操業でブランドが創設されるなど、原子力業界の自立促進に向け強固な基盤が築かれたと強調している。

秦山2−4号機は同国初の原子炉である秦山1発電所1号機(PWR、30万kW)を大型化した「CP600」設計で、昨年11月に送電網に接続された。福島事故後に運開した原子炉としては、昨年8月に営業運転入りした嶺澳2−2号機(PWR、108万kW)に次ぐもので、同国の原子力発電設備は1257.8万kWに拡大。秦山サイトの1期〜3期発電所だけでも7基・435万kWが完成したことになり、年間発電量は330億〜340億kWhが見込めるとしている。


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