加安全委がポイントルプローで 燃料の再装荷を許可

カナダ原子力安全委員会(CNSC)はこのほど、2008年から改修工事中だったポイントルプロー原子力発電所(CANDU、68万kW)での燃料再装荷をニューブランズウィック原子力発電会社(NBPN)に許可した。

4年ぶりの再起動には改めてCNSCの承認が必要で、それまで同発電所は「保証された停止状態」に留まる。実質的な運転再開は今年の後半になる見通しだ。

ケベック州に立地する同発電所は1983年に営業運転を開始したが、NBPNは運転期間の延長を念頭に08年3月から14億カナダドルをかけた大がかりな改修工事を実施。カランドリア・タンクの燃料チャンネルに水平に挿入される全380本の圧力管を、両端に装備する760個の端栓とともに取り替えている。

燃料チャンネルの交換については、昨年11月に作業が完了したが、同炉の運転認可切れが今年の2月17日に迫っていたため、CNSCは昨年10月と12月に同発電所の運転認可延長に関する公聴会を開催。NBPN社の提出情報およびCNSCスタッフによる勧告を審査した結果、同発電所の運転に際して住民や従業員および環境の健全性を保証する適切な方策が講じられていると評価し、運転期間を17年6月末まで延長する判断を下していた。


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