フランス パンリー2でレベル1の事象

仏国北西部のパンリー原子力発電所(=写真)2号機(PWR、138.2万kW)で5日に軽微な火災と1次冷却水漏れがあったが、環境への影響がなかったことから、原子力安全規制当局(ASN)は同事象を暫定的に国際原子力事象評価尺度(INES)の7段階中、下から2番目のレベル1と評価している。

ASNによると、5日の昼頃、2号機の原子炉建屋で火災が発生し、同炉は自動的に停止。仏電力(EDF)のチームと地元消防団が建屋内に入り、燃えていた油の炎を消し止めたほか、EDFは火災を伴う緊急時の対応策を実行に移した。

また、同じ日の午後7時半頃、同炉の1時冷却系から通常値を超える漏れが検知されたが、EDFは1次系の圧力と温度を下げるなどの手続きを実行。冷却水は専用水槽に回収され、漏れも収まったことから、ASNでは緊急時・危機体勢を解除する一方、EDFおよび放射線防護・原子力安全研究所(IRSN)とは引き続き連絡を保つとしている。また、同地域の駐在チームがパンリー・サイトで検査を実施し、原因を究明する方針だ。


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