米国 カトーバ1で異常事態宣言

米サウスカロライナ州で稼働中だったカトーバ原子力発電所1号機で4日の午後8時過ぎ、外部電源を喪失する事象が発生したが、非常用ディーゼル電源が設計通りに起動したため、従業員や外部環境への放射能放出などの影響はなかった。

事業者のデューク・エナジー社は直ちに米原子力規制委員会(NRC)の4段階の緊急事態評定で最も軽微な「異常事態」を宣言したが、翌日未明にはこれを解除している。

同発電所では約120万kWのPWRが2基設置されているが、事象発生当時、2号機は燃料交換のため停止状態にあったほか、1号機も電源喪失を受けて自動停止。その後、NRCの上級常駐検査官が同原発に派遣され、同炉での電力復旧活動を監視するとともに状態報告書をNRCに提出している。


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