【原子力発電所運転速報】 4月稼働は北海道電力泊3のみ 再稼働できず、今夏電力需給に不安

原産協会の取りまとめによると、12年4月の国内原子力発電所の稼働状況は、運転実績のあった北海道電力泊3号機の1基のみで、総発電電力量6億7969万kWh、設備利用率2.0%となった。同機は5月5日、定期検査入りし、これにより現在、国内の全原子力発電所が停止している。

再稼働ができず、かつてない低水準にまで落ち込んだところ、事故による損傷が激しい東京電力の福島第一1〜4号機が19日付で廃止となり、国内の原子力発電プラントは計50基となった。

今夏の電力需給が心配されるが、政府では、電力各社より、原子力が再起動しない場合の7、8月の需給バランスについて報告を求め、現在、エネルギー・環境会議の検証委員会で検討を行っているところだ。

東北電力女川発電所では、福島事故を踏まえた対策として、海岸に面し全長約600mの防潮堤設置工事を進めてきたが、26日に、計画の高さ(約3m、女川工事基準面約17m)までの工事が完了した(=写真)。


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