内部被ばく減にローヤルゼリー 岡山大

岡山大学医歯薬総合研究科の榎本秀一教授らの研究チームはこのほど、ローヤルゼリーが放射性物質の代謝・排泄の加速化に関与し、内部被ばくの低減化に寄与することを、マウスによる実験により検証した。

原子力災害の発生により、放射線による内部被ばくに対する社会的関心が高まっている。榎本研究チームは、DNA損傷回復や抗酸化作用等の放射線防護作用を有する栄養補助食品のローヤルゼリーに着目し、事前にローヤルゼリーを経口投与したマウスを用いて、セシウム137、ヨウ素131、ストロンチウム85の3種類の放射性核種の体内動態に与える影響について検証した結果、ローヤルゼリーの投与により、臓器における放射性核種の蓄積量が減少することを、理化学研究所分子イメージングセンターとの共同により確認した。

実験結果によると、甲状腺のヨウ素131と骨組織のストロンチウム85の蓄積が、ローヤルゼリーの投与マウス群では、非投与マウス群と比較して減少していた。


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