復興や経済再生など課題 野田第2次改造内閣 松下金融相ら入閣

野田佳彦首相は4日、内閣改造を行い、閣僚5人が交替となった。新たな第2次改造内閣では、現政権で長く経済産業副大臣を務め、震災復興にも尽力してきた松下忠洋衆議院議員が、内閣府金融担当相として入閣した。野田首相は、今期通常国会開会前の1月13日にも内閣改造を行っているが、今月21日の国会会期末を間近に控え、新たな陣容のもと、原子力組織制度改革法案など、重要案件の行く末が注目される。

同日の初閣議で、基本方針を決定、東日本大震災からの復旧・復興、原子力事故との戦い、日本経済の再生を内閣の最重要課題として、引き続き全力で取り組むとともに、「福島の再生なくして、元気な日本の再生なし」との考えのもと、福島復興・再生に力を注いでいくことなどを確認した。

改造内閣発足に際し、官邸内で記者会見を行った野田首相は、「様々な諸懸案を前進させるための環境整備」などと、今回の内閣改造の意義を述べ、今後の国会審議の重要局面に臨んでいく姿勢を示した。原子力発電所再稼働問題に関する記者からの問いに対し、野田首相は、安全対策、緊急対応の整備に万全を期し、先般のような地震・津波が発生しても炉心損傷に至らぬよう安全性が着実に担保された上で、夏場の電力確保だけでなく、エネルギー安全保障、日本経済社会発展のため、再稼働の必要性、重要性を強調した。さらに、同日、細野豪志原発相らが福井県を訪れた件にも触れ、再稼働については、今後、立地自治体の理解を得た上、4大臣会合で議論するとしたが、自身が「判断の最終的責任者」として、安全確保に万全を期し責任を果たしていく考えを述べた。


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