大綱会議、当面中断 原子力委 組織のあり方再検討

12日開催の原子力委員会では、新大綱策定会議について、エネルギー・環境会議がエネルギー政策を決定するまでは議論を進めることが難しいため、当面の間開催を中断するとした。その間に、原子力安全に対するガバナンス、エネルギーとしての原子力安全推進行政のあり方、核燃料サイクルのあり方、国際的視点に立った考え方、原子力委員会のあり方などについて検討したいとした。

核燃料サイクル小委員会の検討結果の概要は、8日のエネルギー・環境会議で細野原発担当相が提出した。原子力委員会では、これを基に議論を重ねて委員会としての見解をまとめる予定としている。

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文部科学省は12日の原子力委員会で、高速増殖炉(FBR)/高速炉(FR)の研究開発オプションについて、原子力委員から求められていた予算概要を明らかにした。

当面の研究のあり方として、FBR/FRの実用化を前提として従来通りの研究開発を進めた場合は、原型炉であるもんじゅの再稼働後の運転費用は約10年で1600億〜1700億円、FBRサイクル実用化研究開発(FaCT)の概念設計や実証試験などの研究開発費が今後5年間で1000億〜1200億円かかるとしている。


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