台山EPRで圧力容器吊り込み 中国

中国広東省で仏アレバ社製EPR(欧州加圧水型炉)を2基建設中の台山核電合弁有限公司(TNPJVC)は3日、台山原子力発電所1号機の圧力容器吊り込み作業(=写真)が成功裏に完了したと発表した。同炉と同2号機はEPRとしては中国初、世界でもフランス、フィンランドに次ぐ3、4基目の位置づけで、両機ともに2014年の完成が予定されている。

TNPJVCは中国広東核電集団有限公司(CGNPC)がフランス電力(EDF)と7対3の出資比率で設立した合弁企業。原子炉を設計したアレバ社との契約総額は80億ユーロにのぼると言われている。

出力は両炉とも175万kWで、今回1号機の建屋に吊りこんだ圧力容器の直径は5.3m、高さ10.6m、重量は420トン以上に及んだ。今後は蒸気発生器4基、加圧器、モーター駆動の主蒸気ポンプ4台など原子力蒸気供給系の機器を設置するとともに、並行してその他の機器および補助システムの据え付け作業を行うことになっている。

CGNPCでは2009年の着工以来、すべての作業が「安全第一、品質第一」の原則に従って行われていると指摘。国内のみならず諸外国における良好事例を全面的に吸収しつつ、着実に進めている点を強調した。


お問い合わせは、情報・コミュニケーション部(03-6812-7103)まで